防衛省は、元陸上自衛官の女性が在職中に性被害を受けたと訴えたことを受けて、おととしから特別防衛監察を行っていて、去年、パワハラやセクハラで自衛官など245人を処分しています。
そして今回、特別防衛監察とは別に事務方の内部部局の職員を対象に調査を行った結果、50代の幹部3人が部下に暴言を浴びせるなどのパワハラを行ったとして、懲戒処分にしたことを発表しました。
このうちの1人は、複数の部下に対して「役人としてのイロハができていない」などと日常的に威圧的な言動を繰り返して精神的な苦痛を与え、職場環境を悪化させたとして停職9日の懲戒処分となりました。
ほかの2人は、複数の部下を威圧的な言動で萎縮させるなど職場環境を著しく低下させたとして、減給の懲戒処分となりました。
防衛省によりますと、内部部局の職員がパワハラで懲戒処分を受けるのは初めてで、増田事務次官が給与の10%、3か月分を自主返納するとしています。