去年7月、改正道路交通法が施行され、最高速度や車体の大きさなど一定の基準を満たした「電動キックボード」について、16歳以上は運転免許がなくても乗ることができるようになりました。
それからことし6月までの1年間に「電動キックボード」の利用者が交通違反で検挙されたケースが、全国で2万5156件にのぼったことが警察庁のまとめでわかりました。
速度を抑えたモードに切り替えないまま歩道に進入するなどの「通行区分違反」が1万3842件と最も多く、次いで信号無視が7725件、一時不停止が1455件でした。
また、酒気帯び運転も194件にのぼったということです。
一方、人身事故は1年間に219件発生し、226人がけがをしましたが、亡くなった人はいませんでした。
都道府県別では東京が165件と全体の75%を占めました。
さらに警察庁がことしに入ってから6月までの全国の134件の人身事故を分析したところ、酒を飲んで運転し、事故を起こしたケースが全体の17%にあたる23件あったということです。
これは自転車や原付きバイクの飲酒事故の割合がそれぞれ1%ほどであることと比べると大幅に高い割合だということで、警察庁は改めて交通ルールの徹底を呼びかけるとともに、飲酒運転など悪質な交通違反を重点的に取り締まることにしています。