北九州市の特定危険指定暴力団、工藤会の幹部、瓜田太被告(61)は13年前に北九州市で建設会社の役員が拳銃で撃たれて殺害された事件や、14年前に暴力団排除運動の先頭に立っていた男性の自宅に銃弾が撃ち込まれた事件など、合わせて4つの事件に関わったとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われました。
弁護側は「指示役などを担っていたとする証拠はない」として、無罪を主張しましたが、1審の福岡地方裁判所は共犯者の供述などから事件への関与が認められるとして無期懲役を言い渡し、被告は控訴していました。
12日の2審の判決で福岡高等裁判所の市川太志裁判長は「実行役の殺意を認め、被告の共謀や故意を認めた1審の判決は正当だ」などとして、1審に続いて無期懲役を言い渡しました。
また、12日の判決では、瓜田被告とともに市民が襲撃された3つの事件に関わったとして、組織犯罪処罰法違反の殺人未遂などの罪に問われた工藤会系の暴力団幹部、今田隆史被告(49)に1審に続いて懲役14年が言い渡されました。