先月19日、相模原市中央区で下水道管の耐震工事をしていた千葉県鎌ケ谷市の会社員、藤吾卓也さんと(37)40代の男性作業員の2人は雨水に流されて行方が分からなくなりました。
3日後、市内の川で遺体で見つかった男性2人のうち1人は会社員と確認され、警察はもう1人についても40代の男性作業員とみて確認を進めています。
相模原市によりますと当時、現場では7人の作業員が10メートルほど地下の下水道管で作業をしていて、地上にいた別の作業員が下水道管の中に降りて直接、避難するように伝えたあと2人は逃げ遅れたとみられています。
その後の市の調査に対し、工事を請け負った会社は当時、現場に配備されていた無線機が故障して地下とは連絡できない状態だったと説明していることが新たに分かりました。
これまでの調査で、工事では下水道管の中にランプを設置し、天気の急変など非常時に点灯させて避難を呼びかける計画となっていましたが、実際には使われていなかったことも判明しています。
相模原市は、事故を検証する委員会を今月中旬をめどに設置し、詳しい状況を調べることにしています。