ことし7月15日、今帰仁村の工事現場で、70代の作業員が熱中症で死亡しました。
これを受けて名護労働基準監督署が調べたところ、現場には、塩あめやスポーツドリンクなどが置かれておらず、法令で定められた大量に汗をかく場所で作業員が塩分を補給するための準備がされていなかった疑いがあることが分かったということです。
このため労働基準監督署は、工事を請け負っていた本部町の70代の個人事業主を労働安全衛生法違反の疑いで3日、書類送検しました。
7月の沖縄地方の平均気温は統計を取り始めて以降で平年との差が最も大きい、記録的な暑さとなっていました。
名護労働基準監督署は、「熱中症は建設業で最も多く発生している。熱中症予防対策の注意喚起を行うとともに法違反を伴う死亡災害などの重大な事案には厳正に対処していく」とコメントしています。