大阪・中央区と西区のビルに拠点を置く2つのグループについて、大阪府警察本部は23日、SNSを通じて20代の女性など2人に投資に関する商材の購入などを持ちかけ、現金をだまし取ったとして詐欺の疑いで一斉摘発を行い、大阪・浪速区の職業不詳、島内大起容疑者(40)ら10人を逮捕しました。
2つのグループは男女あわせて約80人からなり、為替相場などが高くなるか低くなるかを二者択一で予想する「バイナリーオプション」と呼ばれる金融商品を勧めるなど手口がよく似ているということです。
警察が約470人の態勢で関係先を捜索した結果、あわせて1800台余りのスマートフォンやマニュアルなどが押収されたことが捜査関係者への取材で分かりました。
警察によりますと、2つのグループはSNSで若い女性などを装って被害者とやりとりしていたとみられ、ブランド品の画像を投稿するなどして投資で利益が出たかのように見せかけていた疑いがあるということです。
警察は今後、ほかの複数のメンバーについても逮捕する方針で、2つのグループによる被害額はあわせて10億円前後にのぼる疑いがあるとみて詳しいいきさつを調べています。
警察は逮捕された10人の認否については明らかにしていません。