ことし4月、神戸市中央区で自動車販売会社の作業場から大型トレーラーが車道に出た際、コンテナの上に載っていた重さおよそ900キロの鉄製のかごが落下し、ぶつかった歩行者の男性が右目を失明するなどの大けがをしました。
この事故では、トレーラーの61歳の運転手が出発前の点検を怠ったとして過失運転傷害の罪に問われ、7月3日に執行猶予が付いた有罪判決を受けています。
警察のその後の捜査で、別の作業員が事故の前日にフォークリフトでかごをコンテナの上に載せ、そのまま放置していた疑いがあることが分かり、10日、この作業員、アフガニスタン国籍のフェローズ・サナウラ容疑者(27)を業務上過失傷害の疑いで逮捕しました。調べに対し、容疑を認めているということです。
落下したかごは作業場でタイヤなどをコンテナに積み込む際に使われていて、容疑者は、逮捕前の任意の調べに、過去にもコンテナの上に一時的に載せることがあったと説明していたということです。
警察は、会社側の安全管理体制に問題がなかったかどうかについても捜査を進めることにしています。