日本の呼びかけによるこの国際会議は、対面の形で開かれるのは今回が初めてで、太平洋の島しょ国のパプアニューギニアやフィジー、トンガなどのおよそ20か国の国防相らが出席しました。
この中で、木原防衛大臣は、海洋進出を強める中国を念頭に「残念なことにインド太平洋地域でも、力や威圧を用いた一方的な現状変更の試みが進展している。争いのない豊かな暮らしを子や孫の世代に手渡すためにはこの地域の海が法の支配に基づく国際秩序のもとで自由で開かれ安定していなければならない」と述べました。
そのうえで、各国の安全保障分野の能力向上に貢献するため、OSAと呼ばれる新たな支援の枠組みを通じて防衛装備品などを供与することや、軍隊の若手の人材を日本の防衛大学校へ留学生として受け入れるなど、連携を強化していく考えを示しました。