平成29年3月、那須町の茶臼岳で高校の山岳部が集まって歩行訓練をしていたところ雪崩に巻き込まれ、生徒7人と教員1人の合わせて8人が死亡し多くの生徒がけがをしました。
この事故で生徒の引率などにあたった
▽猪瀬修一被告(57)
▽菅又久雄被告(55)
▽渡辺浩典被告(61)の
教諭ら3人が業務上過失致死傷の罪に問われています。
29日、宇都宮地方裁判所で開かれた裁判で、検察は冬山登山の知識や経験があった3人なら雪崩の発生は予見できたとして「必要な気象情報などを収集していれば事故を防ぐことができたのは明らかで、漫然と訓練を行った3人の過失は重大だ」などとして、いずれに対しても禁錮4年を求刑しました。
一方、弁護側は「必要な情報収集はし訓練についても安全な範囲を定めていた。雪崩の発生は予見できなかった」として、無罪を主張しました。
判決はことし5月30日に言い渡されます。