都は、大雨の際、杉並区の善福寺川の水を一時的にためて浸水被害を防ごうと、長さおよそ5.8キロ、直径9メートルほどの巨大なトンネル状の施設を地下に建設する計画です。
6日は、この計画案について検討する審議会が都庁で開かれ、都の担当者から、過去に浸水被害があった地域のため早期に建設する必要性について説明がありました。
一方、近くの公園の縮小や環境への影響を心配する意見が住民などから寄せられたことについても説明があり、審議会の委員を務める学識経験者は「人の命を守る大切な施設だが、緑地環境が壊されるんじゃないかという住民の懸念にも対応してほしい」などの指摘がありました。
そのあと、参加した委員の賛成多数で計画案が決定されました。
都は、今後、国の認可取得などをへて着工への手続きを進める予定で「今後も丁寧な説明を行うとともに地元の声に耳を傾け理解促進に努めていく」としています。