福島第一原発にたまる処理水を基準を下回る濃度に薄めて海に放出する計画をめぐって、IAEAは、放出開始後、初めてとなる調査の結果、国際的な安全基準に合致していることを再確認したとする報告書を、先月30日に公表しました。
これについて齋藤経済産業大臣は2日の閣議のあとの記者会見で「海洋放出が安全に行われているということが改めて確認された。引き続きIAEAのレビューを通じて、国際的な安全基準に照らした確認を継続し、安全確保に万全を期していきたい」と述べました。
その上で、処理水の放出を受け、日本産水産物の輸入規制を続ける中国について「専門家レベルの対話などを通じて、今回のIAEAの報告書をはじめとして処理水の安全性やモニタリングの結果を透明性高く丁寧に説明し、輸入規制の即時撤廃を強く求めていきたい」と述べ、規制の即時撤廃を求めていく考えを示しました。