今月2日、羽田空港の滑走路上にいた海上保安庁の航空機と、着陸した日本航空の旅客機が衝突した事故では、海上保安官5人が死亡、1人が大けがをしたほか、旅客機の乗客15人が医療機関を受診しました。
事故後、初めての定例の会見で、海上保安庁の石井長官は冒頭、「事故により、皆様にご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」と述べました。
そして、「日本航空の乗客乗員、そのご家族にお見舞いを申し上げます。そして、事故で命を失った職員のご冥福をお祈りするとともに、ご家族に対してお悔やみを申し上げます」と話しました。
5人の死亡については「かけがえのない職員の命を失ったことは痛恨の極みだ」と話しました。
また、事故の原因などについて問われたのに対しては、国の運輸安全委員会の調査などに全面的に協力していくと述べるにとどまりました。
そのうえで、「国土交通省の航空局と連携して安全対策の強化を図る」とし、事故調査によって明らかになる事実に基づいて、さらなる安全対策を講じると述べました。
羽田航空基地に所属する海上保安官の航空機への乗務を停止していることをめぐっては、周辺の航空機を活用し、任務に支障が生じないよう体制を確保していると述べました。