逮捕されたのはいずれも埼玉県所沢市に住む無職の児玉大雅容疑者(25)と、弟の昇平容疑者(22)です。
捜査関係者によりますと、去年7月、SNSで、「病気で余命を宣告された。独身なので死ぬ前に資産をすべて分配する」などと呼びかけ、応募してきた60代の女性にキャッシュカードなどを送らせたとして、犯罪収益移転防止法違反の疑いが持たれています。
女性が応募した際に口座が5つあることを伝えると、「口座1つにつき40万円を配る」と連絡があり、キャッシュカードと暗証番号などを書いたメモをレターパックで送るよう指示されたということです。
女性は指示に従いましたが、その後、口座の1つが特殊詐欺事件の被害者からの現金の振り込みで銀行に凍結され、悪用に気付いたということです。
女性に現金が配られることはありませんでした。
SNSのアカウントはおととし9月に開設されたとみられ、17万人を超えるフォロワーがいますが、警察は2人が現金を配ると偽って、特殊詐欺に使う口座を集めていた疑いがあるとみて調べています。
調べに対し、いずれも「間違いない」と容疑を認めているということです。