都によりますと、今月6日から8日に上野公園で開かれた「牡蠣フェス」で、会場で調理して販売されたかき料理を食べた16歳から67歳までの35人が、下痢やおう吐などの症状を訴えたということです。
保健所が調べた結果、このうち3人からノロウイルスが検出されたということで、都はノロウイルスが原因の食中毒と断定しました。
いずれも症状は軽く、回復に向かっているということです。
イベントを主催した実行委員会は、かきの加熱が不足していたとして、謝罪しています。
都内のノロウイルスによる食中毒の患者は、コロナ禍だった2022年までの3年間はいずれも年間200人以下でしたが、去年は331人と前の年と比べて3倍以上に増えました。
都の担当者は「新型コロナの感染拡大が落ち着き大人数での会食やイベントなどが再開したことが影響しているのではないか」としていて、手洗いや、食品の取り扱いなどに注意するよう呼びかけています。